エアロプレスの美味しい淹れ方。ドリップコーヒーのようで、強い風味とスッキリ感を同時に味わえる画期的な抽出法のご紹介

チャーユー

私、実はエアロプレスがすごく好きなんです。コーヒー屋だからドリップでしょ、エアロプレスなんて邪道だよって言われるかもだけど、、こんなに画期的簡単美味しい抽出法は他にはないです!本当に目の付け所がいいですよね、エアロビー。

海丸

いや、エアロプレスってなに?エアロビーってなに?運動?

エアロプレス、と聞いて馴染みのある方はどれぐらいいるのでしょうか?長らくコーヒー業界にいると、既にメジャーとなっている抽出法ですが、世間的な認知は実は低いのではないかと思っている、エアロプレス。

今日は、エアロプレスってそもそもなに、というところから、おすすめの淹れ方までをご紹介していきます!

記事の内容

エアロプレスってなに?

まずはここから。エアロプレスは、エアロビーっていう、フリスビーを作ってる会社がなぜか開発した抽出ツールです。いやはや、ほんとビジネスには垣根がないですね。実は、コーヒー界では結構メジャーな抽出方法で、エアロプレス大会とか世界中で開催されています。

圧力をかけて抽出することで、エスプレッソのような強い風味を抽出することができながら、紙のフィルターを通すのでドリップコーヒーのようなあっさりした口当たりが作れたりという、地味ながら画期的な抽出法です。掃除が簡単なのも◯。

またレシピごとに全く違う味が作れる柔軟性があり、時間と分量が同じなら、ほぼ誰でも同じような味を作ることができる簡単さも特徴になります。

準備するもの

  • コーヒー豆:14g
  • 熱湯:180ml
  • エアロプレス(amazonで3000円ぐらいで買えます)
  • エアロプレス用フィルター(エアロプレスを買うとついてきます)
  • かき混ぜ棒or長いスプーン(エアロプレスを買うとついてきます)
  • スケール(あれば。タイマーまでついているとなおよし)
  • グラインダー(手挽きでも機械でもOK。なければコーヒー屋さんで買うときに一緒に挽いてもらいましょう)

繊細な注ぎ方が必要とされずケトルがいらないので、ティファールダイレクトで全然OKです。

ちなみにエアロプレス用フィルターは、紙が付属でついてきますが、金属のフィルターを使用することもできます。紙だとドリップコーヒーのようなあっさりとした口当たりに、金属だと油分が一緒に抽出されるので、フレンチプレスやエスプレッソのような濃厚な感じが味わえます。
(私はDISKコーヒーフィルターってやつを使ってます。2個入りです。)

具体的な淹れ方

  1. お湯を沸かす
  2. コーヒー豆を挽く
  3. エアロプレスを準備する
  4. 180gのお湯を注ぎ、かき混ぜる
  5. 1分後に、もう一度かき混ぜる
  6. サーバーの上にセットする
  7. 圧力をかけて抽出する

これだけです。ドリップコーヒーと違って、何回かに分けてお湯を注ぐ必要がないのと、注ぎ方によって味が変わらないのでドバッと注いでしまっても問題ない淹れ方です。いいですね!

お湯を沸かす

私は、お湯の温度は80-85度ぐらいが好きです。結構味が強めに出がちなので、私のレシピだとこれぐらいがちょうどマイルドでちょうどいいですね。電気ケトルでお湯を沸かして、5分ぐらい待つとそれぐらいの温度になります。

でも、これは好みなので慣れてきたら色々変えてみるのもいいですね。
変えたら、ちゃんとメモして自分の好きな味をいつでも再現できるようになるとプロになれますよ!

コーヒー豆を挽く

14gの豆を中挽きにします。(上の写真ぐらい)
気持ち、ドリップコーヒーよりもコーヒーよりも粗めに挽くとちょうどいい感じになります!スケールがない場合は、だいたいコーヒースプーン一杯か一杯強ぐらいが14gになります。

圧力を加えるため味が強く出がちで、口当たりが強くなりすぎちゃうのが嫌なので、すこーしだけ粗くします。でもまあこれも好みですし、慣れたらいろいろ試してみるのをおすすめします。

エアロプレスを準備する

エアロプレスの押すピストン側を下にしてセットし、コーヒー豆を入れます。

そのあと、黒いプラスチックフィルター部分に、紙or金属フィルターをセットし、水で濡らしておきます(金属は濡らす必要ないです)。濡らしたら、隙間のできないように指でしっかりと伸ばします。

ちなみにこんな風に水を注ぐと、後からテーブルの上がちょっとした洪水的なことになり、大変なことになります(経験談)。奥さんやお母さんがいる方は間違いなく怒られるので、ちゃんと下に何か敷くか、シンクの上で水をかけてくださいね。

ちなみに私の抽出法ですが、インバート式と言われる淹れ方です。インバートは「逆」という意味なので、普通の淹れ方もあります。ただ、それだと蒸らし中にコーヒーが出てきてしまうデメリットがあるので、私的にはインバート式がおすすめです。

180gのお湯を注ぎ、かき混ぜる

180mlのお湯をゆっくり一気に注ぎます。注ぎながら、コーヒー粉をかき混ぜ棒でかき混ぜます

1分後に、もう一度かき混ぜる

最初のお湯を注いでから、だいたい1分後に、再度全部をかき混ぜます。

サーバーの上にセットする

黒いフィルターの蓋を閉め、逆さにしてマグカップやサーバーの上にセットします。この時少しピストンを引いてあげると、圧力の関係で、ピストンを押し込むまで勝手にコーヒーが落ちないのでオススメです。

圧力をかけて抽出する

ピストンをゆっくり押しながら、コーヒーを抽出します。
この時、お湯がなくなるまで押し切るとシューっという音がするので、それが抽出を止める合図になります。

チャーユー

こちらが私たちが使っているレシピになります。ただ、エアロプレスは自由度が高く、そして抽出にブレがないので調整が簡単です。水量と豆の量のバランスを変えてみたり、蒸らしの時間を伸ばしてみたり、豆の挽き目を変えたり、色々と自分の好きなレシピを作ってみてくださいね!

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この記事を書いた人

チャーユーのアバター チャーユー バリスタ / クリエイター

台北出身の台湾人です。
2017年に台南のコーヒーショップ「加加家珈琲」をオープン、2020年には新コンセプトの2店目「Saudade」を開きました。コーヒーや店舗オープンだけでなく、スイーツ開発、アクセサリー作り、陶芸、作曲、イラスト描きなど自分で一からものを作り出すのが好きで、日々色々と試行錯誤をしています。

台湾人は、ゆるくて楽観的、そしてとても元気です。コーヒーについてももちろんですが、私はここで台湾の面白さや、生活のヒントみたいなものを紹介できたらと思っています!

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