みなさんこんにちは!佳妤(チャーユー)です。
私はコーヒー屋さんで飲むコーヒーが大好きです。美味しいし、新鮮だし、色んなチョイスがあります。でもそれと同じぐらい、家でゆっくり淹れるコーヒーが好きです。誰にも邪魔されないコーヒー時間、、、好きな音楽をかけて、ゴロンと寝転んだりして、、、至福ですよね。
そんな最高のコーヒー時間を多くの人に味わってもらうべく、まず今日は、おうちコーヒーのポイントについてお伝えします!
それではこの記事の目次です。
そもそもおうちコーヒーの良さって何?
家で淹れるのってめんどくさい、難しそう、片付けが大変、色々買い揃えるのにお金がかかる、、家でコーヒーを淹れてみたい、と一度は思ったけど色々な理由で断念した、という方は意外と多いのではないでしょうか?
私も実際に始めるまで、ネガティブなイメージばかりが先行して、一歩が踏み出せませんでした。私の場合は、たまたま母親が何故かいきなりIKEAでドリッパーを買ってきて、さらに家に使えそうなケトルがたまたまあったので、とりあえずスタバに豆を買いに行った、というのが始まりだったのですが、そんな状況なかなかないですよね。笑
誰かの背中を押せるかは分かりませんが、私がおうちコーヒーを始めてよかったことを先にお伝えします。
コーヒーを淹れる時間そのものが至福

コーヒーを淹れる時間というのは、とても気持ちが良いです。友人で映画をやっている人がいるのですが、彼は「ここにいるようで、ここにいない感じ」とドリップコーヒーを淹れる時間を描写します。豆を挽く香り、お湯を注いだ時のコーヒー豆の膨らみ、泡が出てきてはパッと消える動感、ポタポタと落ちるコーヒーの音、時間と共に変わっていく香り、そして最後に口の中に広がるコーヒーの味わい、、、それは、背景音のない風景動画を見ているような、ASMR動画を味わっているような、五感を満たす至福の感覚に包まれます。
コーヒーを飲む、というのは、あくまでコーヒーの良さの一部分でしかありません。自分でコーヒーを淹れるという過程を経て初めて、コーヒーの良さは100%引き出される、と私は思っています。
生活のペースが整えられる

現代人は忙しいです。朝から夜まで働き、空き時間には情報収集をしたり、SNSを見たり、本を読んだり、友人や家族との時間を取ったり。私も、一日中仕事のことが頭から離れない日がよくあります。また日々が充実するのは良いのですが、その充実した日々に逆に追われるようになることもしばしばあります。
そんな中で、コーヒーを淹れる時間というのは、一見無駄な時間にも思えます。買ってきたらすぐなのに、なぜ、手間をかけてわざわざ自分でやるのかと。
それがいいんです。忙しい中で、何も考えない時間を作る、というのは最高の贅沢です。忙しさを自覚する中で、あえて時間をかけてコーヒーを淹れてみる。それが、私にとっては自分で自分の時間、暮らしをコントロールしているという実感となり、日々のペースを整える、心をリセットするのに役立っています。
もちろん、料理もいいでしょう。こんなご時世ですが、旅行に行けたらそれもいいですね。マッサージやお風呂など色々できることはありますが、コーヒーはなんといっても手軽なんです。時間がかからないし、毎日できる。1日の中で少しでも、何も考えずに五感に身を任せる時間があると、日々の充実度が変わってきます。
家族や友人に心のこもったおもてなしができる

誰かのためにコーヒーを淹れる、というのは手料理を振る舞うのに似ています。手料理には気持ちが乗る、と言いますが、自分のために作られたコーヒー、というのもやはり格別なんです。私はコーヒーのプロで、味にはうるさいです。それでも、気持ちの入ったコーヒー、私のことを想って作ってくれたコーヒーというのは、やはり格段に美味しく感じます。
またコーヒーは、色んな意味でカスタマイズ性に富んでいます。同じ豆を使い、同じ淹れ方をしても、味に個性が出てくるもので、同じ一杯というのは、なかなかないものです。あなたにしか作れない味わいを、少し時間をかけて、丁寧に淹れてあげる。また、茶会で掛け軸や花にこだわるのと同じように、その日の相手や気分に合わせてコーヒー豆を変えたり、そのコーヒーにあったお菓子や食事を一緒に出してみる。音楽にこだわるのもいいですね。相手のためを考えたコーヒー体験は、きっと素晴らしいおもてなしになるはずです。
安い

なんとなく今までの内容と毛色が違うので、最後に書きました。笑
ここもすごく大事です。私が物事を継続する上で最も重要だと思っているのは、意志の強さではなく継続するハードルの低さです。どれだけ高いモチベーションがあっても、とっても面倒だったり、コストが高ければそれは続けることはできません。英語の勉強をするときに、1日1時間勉強!などと無理をするより、10分英語の本を読む、ぐらいの方が継続できて結果も良くなる、みたいな経験はないでしょうか?
コーヒーを家で淹れるのって、実は結構安いです。たしかに高価なグラインダーはありますし、ケトルも高いものは高いです。が、世界トップレベルのコーヒー豆を使用したとして、一杯あたりの原価は100円程度、ドリッパーは300円程度で買えますし、フィルターも一枚1~2円、ケトルもHARIOのコーヒー用を買ったとして2500円程度です。ドリッパーとケトルを合わせても1年使えば、一回あたりのコストは10円を裕に下回ります。
グラインダーを買わない場合、一杯あたり110円ですね。セブンの値段で、数倍高いクオリティのコーヒーが飲めます。仮にグラインダーを買っても、手挽きのもので5~6000円程度でとってもいいものが買えます。(私は以前Porlexという手挽きのグラインダーを使っていましたが、全然おいしかったです)そうすると一杯あたり15円程度乗るので、グラインダーを買っても、125円ですね。笑
おうちコーヒーのために必要なもの
STEP1 | とりあえず家でコーヒーを飲んでみたい初心者向け
必要なもの:
*ドリップバッグ

家でコーヒーを飲む習慣がない人、もしくは通常インスタントコーヒーを飲んでいる方にまず勧めたいのが、ドリップバッグです。特殊な道具が要らず、カップの上に乗せるだけで簡単に美味しいコーヒーが淹れられます。
また大事なポイントとして、ぜひスーパーなどではなくドリップバッグはコーヒー屋さんで購入してください。スーパーのものに比べると少しだけ値は張りますが、それ以上に味が違います!最近は色んなコーヒー屋さんがオンラインでも売っているので、一度探してみるのをおすすめします。そのうち私も色々試してレビューしてみますね!
もし味や気分が気に入ったら、ぜひSTEP2-3に進んでみてください!
ドリップバッグも美味しいのですが、ドリップバッグは通常どのお店も作り置きすることが多いので、豆の新鮮さがやはり劣ってしまい、コーヒーを最高の状態で味わうことは難しいです。またドリッパーが簡易的なものなので、抽出効率という意味でもベストとは呼べず、、手軽ですが、最高級の豆を使ったとしてもクオリティはそこそこだと思ってください。
STEP2 | 自分でちゃんとコーヒーを淹れてみたい方向け
必要なもの:
*挽かれたコーヒー豆
*ドリッパー
*ペーパーフィルター
*ケトル
*スケール

必要なものが一気に増えましたね。これが、一般的にドリップコーヒーを淹れるのに必要な道具です。詳しくは下の記事で紹介しています。スケールは必須ではないですが、あると抽出が安定するのでおすすめです。特にタイマー付きのものが使いやすいですね。
これができるようになると、自分の好きなコーヒーの味を追求することができるようになります。また、ドリッパーやケトルがコーヒー用のものになるので、淹れやすさや味のコントロールのしやすさが段違いに上がります。また、来客や家族へコーヒーを淹れるという観点でも、かっこいいし手がこもった一杯が抽出できるのもポイントです。
こちらもポイントなのが、コーヒー豆はスーパーではなく、コーヒー屋さんで購入してください(カルディやスタバでもいいですが、焙煎から時間が経ったものが多いので、できれば自家焙煎のコーヒー屋さんがベターです)。一番の違いは鮮度ですが、通常スーパーに並んでいるコーヒー豆は古いです。一番コーヒーが美味しい期間は、焙煎してから1週間~4週間ぐらいなのですが、スーパーのものはおおよそ焙煎後数ヶ月は経過していると思われます。
*参考になるかは分かりませんが、こちらが全日本コーヒー協会の賞味期限に対する記述です。スーパーの豆の賞味期限を見れば、なんとなくいつ頃焙煎されたのかを想像することはできます。
パッケージにより異なりますが、賞味期限は開封前なら、レギュラーコーヒーで1~2年、インスタントコーヒーで3年以内です。
引用:全日本コーヒー協会
また使用しているコーヒー豆の品質も、コーヒー屋さんと比較すると天と地ほどの差があるので、気をつけてください。値段は変わりますが、一杯当たりに換算すれば十分に許容できる違いだと私は思っています。
また私は、焙煎日が書いてないコーヒー豆と、生産者が農園や精製処理場ベースで書いてないコーヒー豆は信用していません。
STEP3 | 最高品質のコーヒーを淹れたい人向け
必要なもの:
*豆のままのコーヒー豆
*グラインダー
*ドリッパー
*ペーパーフィルター
*ケトル
*スケール

STEP2とほとんど同じですが、こちらは豆を挽くグラインダーを追加し、コーヒー豆を豆のままで購入するようにしたパターンです。コーヒーを淹れるための器具はあまり値が張らないものが多いのですが、グラインダーのみ少し値段が上がるので、それに伴ってハードルも上がります。(手挽きのグラインダーであれば5~6000円程で購入できますが、1日に何杯も飲むような方だと少しめんどくさいと思うので、電動式をおすすめします)
ただし、グラインダーを導入するメリットはとても大きいです。
まず、新鮮度が上がります。豆は、挽いた瞬間から急激に劣化が進むので、豆のまま保存すれば1ヶ月ぐらいは美味しく飲めるものも、挽いてしまえば数日で風味を失っていきます。経験上、分単位、秒単位で劣化が進んでいる印象があり、お店でコーヒーを出す際にも、豆を挽いてから抽出を始めるまでの時間をとても気にしています(挽いてから30秒以内に抽出を開始する、が基準)。家でコーヒー豆が挽ければ、それだけで品質を大幅に上昇させられます。
また、豆を挽いた時の香り、というのは何にも変え難い至福の香りです。挽いた瞬間に部屋中にコーヒーの甘い香りが充満し、しかもそれはコーヒーを淹れる時、飲むときの香りとはまた少し違うのです。少し細かい話になりますが、コーヒーの香りのテイスティング項目には、「ドライ(豆を挽いた時の香り)」「クラスト(豆にお湯を注いだときの香り)」「アロマ(鼻から入ってくる香り)」「フレーバー(飲んだときに鼻から抜けていく香り)」と香りが区分されています。なぜ分けるか、それはそれぞれが違うからであり、全てが最高のコーヒーのためにとっても大事だからです。
自分でコーヒーを淹れる良さをフルで感じるには、「コーヒー豆を挽く」という部分は捨てられません。自分で豆を挽く。それだけで、コーヒー粉を買ってくるよりも数倍高い満足度が得られると思っています。もしコーヒー生活が続けられそうだと感じたら、ぜひグラインダーの購入も検討してみてくださいね。
STEP4 | 普通のドリップコーヒー以上に色々淹れてみたい方向け

ここまで色々とコーヒーを試してみて、さらに深くコーヒーを淹れたくなった、違う味わいを試してみたくなった、お店で飲むようなエスプレッソやラテを飲んでみたくなった、という上級者の方におすすめなのが、以下の2つです。
<エスプレッソマシン>
こちらは少し値段が張ります。というのも機械代はもちろん、ドリップコーヒー用のグラインダーが使用できないので、もしエスプレッソマシンを導入する場合、グラインダーも購入する必要があります。また関連器具としてタンパー、ミルクジャグなど色々なものをまとめて購入することになるので結構お高くなります。笑
ただし、おうちコーヒーのクオリティは跳ね上がりますし、エスプレッソが使えるようになると、ラテやカプチーノだけでなく、コーヒーカクテルやアフォガード、ティラミスなども作れるようになります。ちなみに、スタバ以上のクオリティは、家で余裕で作れます。
<エアロプレス>
こちらは安めですね。ドリップコーヒー以上に色々とカスタマイズができる抽出法で、それでいて簡単という優秀な抽出器具です。水とコーヒー豆の量のバランスを変えれば簡易的なエスプレッソのようなコーヒーも作れますし、それにミルクを足してラテのような味わいも再現できてしまいます。
エアロプレスのレシピや、簡単な説明はこちらをどうぞ。
では、質問などあればお気軽にご連絡くださいね!
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